「医療AIと倫理—医療現場における生成AIの活用とリスク—」に登壇し、発表のほか、パネルディスカッションに参加しました。このセッションはこの学会で倫理に関する唯一のセッションでした。
報告者(井上)は以下の点を挙げ、生成AIの医療利用における法的位置づけの不明確さ、個人化された情報提供の監視の難しさ、新たなパターナリズムの出現などを今後の課題として指摘しました。
- WHOなどによる生成AIへの懸念表明
- ChatGPTなどのチャットボットの医療分野での利用拡大
- 従来の医療AI倫理と共通する課題(データの代表性、プライバシー保護など)
- 新たに浮上した課題(偽客観性、医師患者関係への影響など)
- 個人向け健康アプリの普及と関連するリスク
- メンタルヘルス支援でのAI利用の倫理的問題(Koko事例)